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2014年7月7日月曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第26回はパット・メセニー特集!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZはアーティスト特集#6、ギタリストのパット・メセニー特集!

1975年にアルバム「Bright Size Life」で鮮烈なデビューをして以来、40年近くも音楽シーンのトップを走り続ける、まさに生きるレジェンド!ジャンルを超えて世界中のあらゆるミュージシャンに対して影響を与え、日本でも松任谷由実さんを始めとしてメセニー・フリークを自称するミュージシャンは数多くいらっしゃるようです。人気に比例してリーダー作以外の参加作品も多く、今回は半分を自身のリーダー作、残りの半分は他の人の作品やサントラ、コンピなどから幅広く選んでみました。

新しい音楽との出会いを!



1. Bright Size Life
デビュー作「Bright Size Life」がMusic Unlimitedになかったので、「Trio->Live」と言う2000年の作品よりデビュー・アルバムの1曲目に収録されている名曲<Bright Size Life>。パット・メセニーは自身の名義と、キーボーディストであるライル・メイズとのグループ、パット・メセニー・グループと言う名義を使い分けている。デビュー・アルバム自体はジャコ・パストリアス(bass)、ボブ・モーゼス(drums)と言うトリオ名義でグループ名義ではないが、このアルバムはパット・メセニー・グループ名義のもの。

2. The Road to You
パット・メセニー・グループによる1993年発表のライヴ・アルバム「The Road To You」よりアルバム・タイトル・トラック。壮大な広がりが感じられる素晴らしい作品。

3. Imaginary Day
パット・メセニー・グループによる1997年アルバム「Imaginary Day」より、オリエンタルな雰囲気いっぱいのタイトル・トラック。

4. Have You Heard
パット・メセニー・グループによる1989年アルバム「Letter from Home」より。

5. Facing West
パット・メセニーによる1992年アルバム「Secret Story」より。

6. So May It Secretly Begin
パット・メセニー・グループによる1987年アルバム「Still Life (Talking)」より。

7. A Map Of The World-Music From And Inspired By The Motion Picture
「A Map of the World」と言う1999年発表の同名映画のサウンドトラック・アルバムより、タイトル・トラック。

8. Question and Answer
1989年発表のトリオ名義でのアルバム「Question and Answer」よりタイトル・トラック。マイルス・デイビスの<Solar>を取り上げるなど比較的ジャズ色が強い作品。

9. Tromsø
2008年にリリースされたアルバム「Day Trip/Tokyo Day Trip」より。このトラックは日本のファンには嬉しい、ブルーノート東京にてライヴ録音されたもの!

10. Orchestrion
これはもう、本当にパット・メセニーの趣味の世界じゃないか?と言っても過言ではない、メセニー以外は全て(コンピューターではない)機械じかけのオーケストラ作品「Orchestrion」、それもこれはそのライヴ版「The Orchestrion Project」より。このアルバムは音だけじゃなくて、DVD/Blu-rayなどの映像作品でも是非見て欲しい作品。コンサートを見ましたが、凄すぎてもう笑うしかない!!

11. New Year
2012年発表のアルバム「Unity Band」より。

12. We Go On
2014年リリースの最新作「Kin (<-->)」より。アルバムの名義は、『Pat Metheny Unity Group』となっている。

13. And I Love Her
2011年リリースのソロ・アルバム「What's It All About」より、ビートルズのカバー気。アルバムはこれ以外の収録曲もソロ・ギターによる有名な曲のカバーで占められている。

14. The Good Life
ここからは、他アーティストとの共演作品。これは1986年オーネット・コールマンとの共作「Song X」より。昔、私がレコード店でアルバイトしていた頃、メセニー・ファンのお客さんがこのアルバムを試聴して「これは本当にパット・メセニーのアルバムですか?」と聞かれたのがとても印象的(笑)。

15. Marta's Theme (from "Passagio per il Paradiso")
ブラッド・メルドーとの2007年共演作品「Quartet」より。この曲は日本では未公開の映画のサウンドトラック・アルバムに収録されている曲ですが、とてもいい曲です。

16. Lookin' Up
惜しくも昨年末に亡くなったギタリスト、ジム・ホールとの1999年発表のデュオ作品「Jim Hall & Pat Metheny」より。ギタリスト同士の何とも言えない喜びが伝わってくる作品。

17. Question And Answer
ビブラフォン奏者、ゲイリー・バートンとの1998年共演作「Like Minds」より。

18. Noche De Ronda
こちらはベーシスト、チャーリー・ヘイデンとの2001年共演作「Nocturne」。ちょっとラテンなサウンド、ジャケットの物悲しげな雰囲気も何とも言えずいいアルバムです。

19. Is This America? (Katrina 2005)
こちらもチャーリー・ヘイデンとの共演作だが、アルバム全体はチャーリー・ヘイデンのパーソナルな作品となっている「Charlie Haden Family & Friends - Rambling Boy」。メセニーの他にも、エルヴィス・コステロやベラ・フレック、ブルース・ホーンズビーなど、錚々たるアーティストが参加している。

20. Lonnie's Lament
ケニー・ギャレットとの1996年共演作品「Pursuance: The Music Of John Coltrane」より。

21. Nascente
こちらも2007年に若くして惜しくも亡くなったサックス奏者、マイケル・ブレッカーとの2001年の共演作「Nearness Of You: The Ballad Book」より。他にもジェームズ・テイラー、ハービー・ハンコック、チャーリー・ヘイデン、ジャック・ディジョネットと超豪華メンバーが参加。

22. The Mean Time
マイケル・ブレッカーの遺作となった2007年アルバム「Pilgrimage」より。

23. This Is Not America
1985年の同名映画のサウンドトラック「Falcon & The Snowman」より、デヴィッド・ボウイをヴォーカルにフィーチャーした曲。

24. Are You Going With Me?
ポーランドの歌姫アンナ・マリア・ヨペックとの共演作「Upojenie(ウポイエニェ)」より。この曲はメセニーのライヴ・アルバム「Travels」に収録されていて大好きな曲の一つなのですが、このバージョンを聴いた時は本当に衝撃的でした。この歌声、そしてポーランド語の響きもいいんでしょうね。

25. Third Stone From The Sun
1993年リリースの、ジミ・ヘンドリックス・トリビュートアルバム「Stone Free: A Tribute to Jimi Hendrix」になんとパット・メセニーが参加、ジミヘンの名作「Are You Experienced」に収録の<Third Stone from the Sun>を弾きまくってます (^_^;)

2014年5月12日月曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第22回はルイ・アームストロング特集!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZはアーティスト特集#4、ジャズと言う音楽のお父さん的存在のルイ・アームストロング特集。まだ生まれたばかりで集団的民族音楽だったジャズをソリストの芸術に引き上げたのがルイ・アームストロングでした。「私は何かをひけらかそうとしたことはない。いつも良いショウを演りたいと思っていただけだ。私の人生は音楽そのものだった。」- ルイ・アームストロング。本当に素晴らしい人ですね。是非ここでそんな偉大な軌跡の一端を感じ取っていただければと思います。

古い録音はSP時代だったりするとオリジナル・アルバムというものが存在せず、音質を考慮すると最新のマスタリングを施されたベスト盤がベストな音だったりするため、同じベスト盤からのセレクションが多くなったりしていますがご了承ください。

新しい音楽との出会いを!



1. Chimes Blues / King Oliver's Creole Jazz Band
キング・オリヴァーズ・クレオール・ジャズ・バンド名義によるもの。1923年4月6日録音。

2. Cake Walking Babies (From Home) / Clarence William's Blue Five
クラレンス・ウィリアムズ・ブルー・ファイヴ名義によるもの。シドニー・ベシェがソプラノ・サックスを担当。ヴォーカルはエヴァ・テイラー。1925年1月8日録音。

3. Heebie Jeebies / Louis Armstrong and His Hot Five
1925年秋にOkehレーベルと専属契約を結んだルイ・アームストロングが、11月から上記クラレンス・ウィリアムズ・ブルー・ファイヴのイメージで、ルイ・アームストロング・アンド・ヒズ・ホット・ファイヴ名義による録音を始めました。1926年2月26日録音。

4. Potato Head Blues / Louis Armstrong and His Hot Seven
ルイ・アームストロングによるジャズの入門編とも言えるホット・ファイヴとホット・セヴン名義によるレコーディングは、圧倒的にホット・ファイヴによるものが数多いのですが、数少ないホット・セヴン名義による録音が同列に語られる理由は非常にクオリティが高い演奏が多いというものだそうです。1927年5月10日録音。

5. West End Blues / Louis Armstrong and His Hot Five
これは第2期ホット・ファイヴによる演奏。サッチモを除き、全員メンバーが入れ替わっています。1928年6月28日録音。

6. Tight Like This / Louis Armstrong and His Hot Five
同上。1928年12月12日録音。

7. Mahogany Hall Stomp / Louis Armstrong and His Savoy Ballroom Five
当時、レーベル面にはルイ・アームストロング・アンド・ヒズ・サヴォイ・ボールルーム・ファイヴとクレジットされていました。これはホット・ファイヴと別のレコーディング・ユニットではなく、当時シカゴ地域でのセールス向上を狙ったOkehがダンスホールの人気ぶりを見て、意図的にユニット名称を変えたものです。1929年3月5日録音。

8. Ain't Misbehavin' / Louis Armstrong and His Orchestra
偉大なピアニストでありシンガーでもあったファッツ・ウォーラー(1904〜1943)の曲を取り上げたアルバム「サッチ・プレイズ・ファッツ」より。これは、その中でも2人のコンビの代表作とも言える作品。1955年5月3日録音。

9. (What Did I Do To Be So) Black And Blue (Edited Alternate Version) / Louis Armstrong and His Orchestra
同上「サッチ・プレイズ・ファッツ」より。ファッツ・ウォーラーのスローテンポの曲の中でも、最も素晴らしい曲の一つ。1929年7月22日録音。

10. St. Louis Blues (Concerto Grosso) / Louis Armstrong
1956年に制作されたルイ・アームストロングのドキュメンタリー映画「サッチモは世界を廻る」のサウンドトラック盤「サッチモ・ザ・グレイト」より。このオーケストラはレナード・バーンスタイン指揮のニューヨーク・フィルハーモニーの88人によるオーケストラであり、この時2万5千人いたスタジアムの聴衆の中にはこの曲を作曲したW.C.ハンディもいたそうです。演奏が終わった後、感涙しているW.C.ハンディが大きく映し出されるシーンは感動的。1929年12月13日録音。

11. When It's Sleepy Time Down South / Louis Armstrong
同上のアルバムからの曲であるが、録音は1955年10月29日アムステルダム、コンセルトヘボウにおける録音のもので、本来はアルバム「サッチモ大使の旅」と言うアルバムに未収録だったヨーロッパ・ツアーのもの。

12. Lazy River / Louis Armstrong and His Orchestra
1956年12月11日録音。

13. Chinatown, My Chinatown / Louis Armstrong and His Orchestra
1931年11月3日録音。

14. Star Dust / Louis Armstrong and His Orchestra
スタンダードとして有名なこの曲は、作曲者でもあるホーギー・カーマイケルがHoagy Carmichael and His Palsと言う名義で1927年に録音されたものがオリジナル。このナンバーは1931年11月4日録音。

15. Shadrack / Louis Armstrong with the Lyn Murray Singers
1938年6月14日録音。

16. When The Saints Go Marchin' In / Louis Armstrong and His Orchestra
邦題<聖者の行進>。1938年5月13日録音。

17. Marie / Louis Armstrong and the Mills Brothers
1940年4月11日録音。

18. Blueberry Hill / Louis Armstrong, vocal with Gordon Jenkins, his orchestra and choir
1949年9月6日録音。

19. Can't We Be Friends? / Louis Armstrong & Ella Fitzgerald
ノーマン・グランツによるプロデュース、エラ・フィッツジェラルドとサッチモの共演による名盤「Ella and Louis」より。ビルボードTop200において12位をマーク!1956年8月16日〜1957年9月録音。

20. Solitude / Louis Armstrong & Duke Ellington
こちらは巨匠デューク・エリントンとサッチモの共演。バーニー・ビガード(クラリネット)のソロも素晴らしい。1961年録音。

21. That Old Feeling / Louis Armstrong & Oscar Peterson
こちらは「鍵盤の皇帝」とも呼ばれたピアニスト、オスカー・ピーターソンとサッチモの共演。1957年10月14日録音。

22. Mack The Knife / Louis Armstrong and The All-Stars
こちらはきっと皆さんどこかで耳にしたことがあるであろうKurt Weillの名曲<マック・ザ・ナイフ>。1955年9月28日録音。

23. A Fine Romance
これもエラ・フィッツジェラルドとサッチモの再共演によるもの。ハーブ・エリスのギターもスウィングしていてとても楽しい。1957年8月13日録音。

24. Hello, Dolly! / Barbra Streisand & Louis Armstrong
サッチモの1963年録音の<ハロー・ドーリー!>が有名だと思いますが、こちらは1969年公開の同名のミュージカル映画『ハロー・ドーリー!』サウンドトラックよりバーブラ・ストライザンドとサッチモの共演による録音。サッチモはかなり後ろのほうで出てきます(笑)。

25. What A Wonderful World / Louis Armstrong
ルイ・アームストロングと言えばやはり<この素晴らしき世界>が決定的な名曲ですよね。反戦歌でもあったこの曲は1967年の発売当時は全米で売上が1,000枚にも満たなかった(!)ものの、イギリスではシングル・チャートで1位をマークし、その後は映画でも使われたり数多くのカバー曲が存在します。この曲を書いたのはボブ・シール、コルトレーンのいたインパルス・レーベルを率いていたプロデューサーでもあります。

2014年4月25日金曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第21回はジョン・コルトレーン特集!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZは前回に引き続きアーティスト特集、トランペットのマイルス・デイビス、ピアノのビル・エヴァンスに続いてはやはりサックスの巨人ジョン・コルトレーンですよね。世紀の名盤『Kind Of Blue』繋がりということで(笑)。

1926年9月23日、ノース・カロライナ州生まれ。実はマイルス・デイビスと同じ歳なんです。1945年6月5日、初めてチャーリー・パーカーの演奏を目の当たりにし大きく影響を受けたそうです。同年11月にはマイルスはチャーリー・パーカーらとレコーディングしていますから、早くから頭角を表したマイルスと遅咲きのコルトレーンの違いが表れていますね。その10年後の1955年にマイルスのクインテットに加入してからコルトレーンの名が知れるようになり、1957年にリーダー作「COLTRANE」をPrestigeからリリース、1967年7月17日に40歳という若さでなくなっていますので、プロのミュージシャンとしての活動期間は10年程度しかありません。

しかし、その10年の間に常に前進を続け、ジャズを新たな世界に導いていきました。演奏は徐々に激しくなり、シーツ・オブ・サウンド奏法(音を敷き詰めるようなサックス奏法から)と呼ばれたり、晩年にはフリー・ジャズに突き進んでいきました。Prestige、Blue Note、Atlantic、そして最後はImpulse!と渡り歩きましたが、最後のImpulse!はコルトレーンが築き上げたレーベルと言っても過言ではありません。「インパルス・レコード物語 ジョン・コルトレーンが築いたレーベル」と言う本も出版されていますので、興味ある方は読まれてみては?

新しい音楽との出会いを!



1. Bakai
デビュー・アルバム「Coltrane」より。まだ初々しい演奏を聴くことができます。プロデューサーのボブ・ワインストックから提示された条件がアルバム1枚あたり$300だったとか!? 1957年5月31日録音。

2. Good Bait
アルバム「Soultrane」より。当時、マイルスのバンドで一緒だったピアノのレッド・ガーランド、ベースのポール・チェンバースに加え、ドラムにはアート・テイラーという初期の人気作品。1958年2月7日録音。

3. Like Someone In Love
アルバム「Lush Life」より。1957年〜58年にかけて行われた、3回のレコーディング・セッションから未発表曲を集め1961年にリリースされたアルバム。このトラックは1957年8月16日録音。

4. Freight Trane
ギタリスト、ケニー・バレルとの共同リーダー・アルバム「Kenny Burrell & John Coltrane」より。1958年3月7日録音。コルトレーンが既にAtlanticに移籍するタイミングだったため、契約の問題から1963年にNew Jazzというレーベルからリリースされましたが、1967年に改めてPrestigeからリリースされました。

5. Don't Take Your Love From Me
アルバム「Standard Coltrane」より。やはりこれも1958年録音の未発表セッションを集めて1962年に出したアルバムですが、まぁなんと素晴らしい演奏の数々。1958年&月11日録音。

6. Blue Train
Prestigeと契約していたコルトレーンが、変則的にかつ唯一Blue Noteにレコーディングしたアルバム「Blue Train」より。Blue Noteの中でも大変人気のある作品で、RIAAのゴールド・ディスクにも選ばれています。1957年9月15日録音。

7. Shifting Down
アルバム「Coltrane Time」より。元々は1959年にリリースされたピアニストのセシル・テイラーのリーダー作だったのですが、後からコルトレーン名義として1963年にリリースされました。レーベルもUnited Artistsだったのですが、後にBlue Noteからリリースされています。1958年10月3日録音。

8. Giant Steps
ここからAtlanticレーベルに移籍、第一弾アルバム「Giant Steps」より。間違いなくコルトレーンを代表する1枚ですし、後にサックス奏者を目指す若者にとってお手本となるようなアルバムです。2003年、ローリングストーン誌の「Rolling Stone's 500 Greatest Albums of All Time」で102位にランクされたそうです。1958年録音。

9. Village Blues
Atlantic第二弾アルバム「Coltrane Jazz」より。ここから、後々ずっと重要なパートナーとなるマッコイ・タイナー(piano)、エルヴィン・ジョーンズ(drums)がメンバーに加入します。1959〜60年録音。

10. My Favorite Things
これまたコルトレーンを代表するアルバムの一枚「My Favorite Things」より。このアルバムで初めてソプラノ・サックスを使用。その後、コルトレーンにとっては重要な楽器の一つとなっていきます。1993年、Grammy Hall of Fame Award受賞。1960年録音。

11. Olé
Atlanticレーベル最後のアルバム「Olé Coltrane」より。このアルバムではエリック・ドルフィーがフルートで、そしてトランペッターのフレディ・ハバードが参加し、3管編成となっています。この曲は演奏時間が18分を超えるなど、コルトレーンの進む道を示しています。ザ・スタイル・カウンシルのポール・ウェラーが長年愛聴してきて影響を受けた曲を集めたコンピレーション・アルバム「Under The Influence」にも収められています!1961年5月25日録音。

12. Blues To Bechet
アルバム「Coltrane Plays The Blues」より。コルトレーン契約終了後の1962年リリース、アルバム「My Favorite Things」のセッションから未発表曲を集めたもの。1960年録音。

13. The Night Has A Thousand Eyes
アルバム「Coltrane's Sound」より。このアルバムも上記同様、コルトレーン契約終了後の1964年リリース、アルバム「My Favorite Things」のセッションから未発表曲を集めたもの。1960年録音。

14. Cherryco
ドン・チェリーとの双頭アルバム「The Avant-Garde」より。このアルバムは1960年に録音されたものの、コルトレーン契約終了後の1966年になってようやくリリースされた。ソプラノ・サックスを使用した録音としては、実は「My Favorite Things」より以前にこの作品が録音されている。

15. Greensleeves
そしていよいよIMPULSE!移籍第一弾「Africa/Brass」より。このアルバムは、先のAtlantic最後のアルバム「Olé Coltrane」の録音2日前にはレコーディングが始められている。当初、アンサンブルのアレンジにはギル・エヴァンスに依頼しようとしていたらしいが、結果的にはエリック・ドルフィーとマッコイ・タイナーがオーケストレーションを行っている。1961年録音。

16. Softly As In A Morning Sunrise
コルトレーンにとって初のライヴ・アルバム「Live At The Village Vanguard」より。1961年11月2〜3日録音。この日のセッションは、更に別のアルバム「Impressions」としてもリリースされます。あえて聴きやすさからポップ・チューンとして有名なこの<朝日のようにさわやかに>を選びましたが、同じアルバムの3曲目に収められている<Chasin' the Trane>もジャズの非常に重要なトラックとなっているので、ご興味あれば是非聴いてみてください!(Music Unlimitedでは残念ながら現時点では配信されていないようです....)

17. Out of This World
アルバム「Coltrane」より。Atlantic時代も同名のタイトル・アルバムがあるので要注意。こちらは1962年録音。この曲は実にエモーショナルで精神的に鼓舞されるというか、実に素晴らしい演奏です。個人的にはコルトレーンのフェイヴァリット・アルバムかも。

18. Say It (Over And Over Again)
アルバム「Ballads」より。マイルスの「Kind Of Blue」と並んでジャズを代表する1枚ともなったベストセラー作品。ジャズの初心者にオススメの一枚であるし、ただ単にリラックスした演奏というだけでなく、緊張感溢れるバラード演奏も収められた素晴らしい作品。2008年Grammy Hall of Fame Award受賞。1961〜62年録音。

19. In A Sentimental Mood
デューク・エリントンとの共同アルバム「Duke Ellington & John Coltrane」より。「Ballads」同様、落ち着いた演奏で、且つほとんどがワン・テイクで録音も一日で終わっている。「デュークと共演できたのはとても光栄だ」とコルトレーンは語っていますが、プロデューサーのボブ・シールによる思惑もあったようです。1962年9月26日録音。

20. They Say It's Wonderful
こちらはヴォーカリストのジョニー・ハートマンとの共同アルバム「John Coltrane and Johnny Hartman」より。「Ballads」「Duke Ellington & John Coltrane」と並んで、ジャズをこれから聴こうという人に超オススメの一枚。私も初めてこのアルバムでジョニー・ハートマンの声を聴いた時、一発でやられました。1963年3月7日録音。

21. Alabama
アルバム「Live at Birdland」より。【バードランド】でのライヴ録音とスタジオ録音を組み合わせたアルバムで、この曲はスタジオ録音。1963年9月15日に起きた16th Street Baptist Church bombingと言うテロ事件で亡くなった4人の子どもたちに捧げた曲。1963年録音。

22. India
アルバム「Impressions」より。先にピックアップした<Softly As In A Morning Sunrise>と同じ【ヴィレッジ・ヴァンガード】でのライヴ・レコーディング。アルバムでは他にスタジオ録音も2曲収録。1961〜63年録音。

23. Wise One
アルバム「Crescent」より。マッコイ・タイナー(piano)、ジミー・ギャリソン(bass)、エルヴィン・ジョーンズ(drums)と言うこの頃の揺るぎないカルテットでのスタジオ録音盤。1964年録音。

24. Chim Chim Cheree
アルバム「The John Coltrane Quartet Plays」より。この後に取り上げるコルトレーンの最高傑作とされるアルバム「至上の愛」よりも録音が後なんですよね?1965年録音。

25. A Love Supreme Part I: Acknowledgement
録音順、リリース順とは異なるのですが、最後はやはりこの曲で締めくくった方がいいかな?と言うことで。本来収められているアルバムは「A Love Supreme」(邦題:至上の愛)なのですが、現時点でこのアルバムが正規に配信されていないようなので、このコンピから。まぁ、ジャズの評論家の方からはいろんな事を言われているアルバムですし、実際スッと心に残るアルバムかといえば、ちょっと難解な方に属するかと思いますが、聴いているうちにだんだん病みつきになりますよ。私はこのアルバムを爆音で聴きながら車を走らせるのが最高のストレス発散です(笑)。1964年12月9日録音。

2014年4月9日水曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第20回はビル・エヴァンス特集!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZは前回に引き続きアーティスト特集、マイルス・デイビスに続くアーティスト特集と言えばやはり日本では絶大な人気を誇るピアニストのビル・エヴァンスしかないでしょう。

ジャズの最高傑作アルバム『Kind Of Blue』。このアルバムのジャケット裏面にはビル・エヴァンスによる【Improvisation In Jazz】と言うタイトルの付けられたライナーノーツが掲載されています。しかも日本の水墨画にジャズを例えた、即興演奏に関する考察である。実に深く素晴らしい内容のライナーノーツなので、ジャズ・ファンなら是非一読いただきたい(日本盤なら対訳が掲載されています)。何故これを引き合いに出したか、ビル・エヴァンスがジャズに与えた影響は、単にピアニストとしてのプレイに留まらず、即興演奏という芸術の在り方を通して、その後の全てのジャズ・ミュージシャンに影響を与えたと言っても過言ではないからです。

1929年8月16日、ニュージャージー州生まれ。幼い頃からクラシック音楽を学び、サウスイースタン・ルイジアナ大学にて学びます。1955年、26歳でニューヨークに移り、ジョージ・ラッセルの下で働き始めます。1958年にはマイルス・デイビスのバンドに加入。翌年1959年3月には世紀の名盤『Kind Of Blue』のレコーディングに参加するのです。

1959年後半にはマイルスのバンドを離れ、ベーシストのスコット・ラファロ、ドラマーのポール・モチアンと共に、これまたジャズの歴史的に非常に重要な足跡を残すピアノ・トリオを結成。ライヴ盤を含む4枚の傑作アルバムを作ります。1961年7月、不幸にも交通事故により弱冠25歳にてスコット・ラファロが他界、暫く音楽活動から遠ざかるものの、その後はチャック・イスラエル、そしてエディ・ゴメスらと素晴らしい作品を作り続けます。

ビル・エヴァンスと言うとピアノ・トリオのイメージですが、ソロ、デュオ、クインテット、そしてオーケストラとの作品、様々なスタイルでその才能をいかんなく発揮しています。Music Unlimitedは聴き放題!是非、その素晴らしい音楽を聴きまくってください。

新しい音楽との出会いを!



1. My Foolish Heart
「Waltz For Debby」より。ビル・エヴァンスの中で1〜2を争う人気作品ではないでしょうか。お客さんの拍手、食器の重なる音、レジの音などリラックスした中にも緊張感溢れるプレイがたまりません。ジャズを聴きたいという人には真っ先にオススメの一枚。1961年6月25日ニューヨーク「ヴィレッジ・ヴァンガード」におけるライヴ録音。

2. Autumn Leaves
スコット・ラファロ、ポール・モチアンと残した2枚のスタジオ録音アルバムのうちの1枚「Portrait In Jazz」より。この作品をピル・エヴァンスの最高傑作とあげる人も多いと思います。上記「Waltz For Debby」と双璧をなすビル・エヴァンスの人気作品。1959年12月28日録音。

3. Israel
スコット・ラファロ、ポール・モチアンと残したもう1枚のスタジオ録音アルバム「Explorations」より。1961年のビルボードにてベスト・ピアノ・アルバムにも選ばれています。1961年2月2日録音。

4. Gloria's Step
「Waltz For Debby」と同じ日のライヴ録音アルバム「Sunday At The Village Vanguard」より。1961年6月25日ニューヨーク「ヴィレッジ・ヴァンガード」におけるライヴ録音。この日のライヴを全て収めたコンプリート盤と言うのもリリースされていますが、やはりキチンと編集された作品の方が聴きやすいと、個人的には思います。

5. Waltz For Debby
アルバム「New Jazz Conceptions」より。これがビル・エヴァンスのデビュー・アルバムであり、名曲<Waltz For Debby>の初出でもあります。初年度800枚しか売れなかったらしいです(笑)。1956年9月18日&27日録音。

6. Peace Piece
ビル・エヴァンスの2ndアルバム「Everybody Digs Bill Evans」より。ベースはサム・ジョーンズ、ドラムはフィリー・ジョー・ジョーンズとのトリオによる作品。聴いて分かる通り、マイルス・デイビスの「Kind Of Blue」に収められた<Flamenco Sketches>に非常に大きく影響しています。1958年12月15日録音。

7. Blue In Green
そして、同じ「Kind Of Blue」に収められた<Blue In Green>の作者ビル・エヴァンスのヴァージョンもご紹介、アルバム「Portrait In Jazz」より。録音は「Kind Of Blue」の方が1959年8月、こちらは同年12月なので4ヶ月ほどマイルスの方が早いですね。本当に美しい曲です。

8. Nirvana
アルバム「Nirvana」より。スコット・ラファロ亡き後、ベーシストにチャック・イスラエル、そしてこの作品ではフルートにハービー・マンを迎えてのアルバム。このタイミングで、ずいぶん意味深なタイトルですよね。未だショックから立ち直れていないのかな?と。1961年12月8日&1962年5月4日録音。

9. My Funny Valentine
昨年末亡くなったギタリスト、ジム・ホールとのデュオによるアルバム「Undercurrent」より。2人のインタープレイが実に素晴らしい。この時ジム・ホールが31歳、ビル・エヴァンスが32歳です。スゴイですね〜。1962年4月24日&5月14日録音。

10. Re: Person I Knew
アルバム「Moon Beams」より。夭折したスコット・ラファロに代わりベーシストにチャック・イスラエルを迎えての初のピアノ・トリオ・アルバム(前述の「Nirvana」はトリオではない)。4回スタジオに入って録音し、この次のアルバム「How My Heart Sings!」との2枚のアルバムをリリースしました。1962年5月〜6月録音。

11. How My Heart Sings
アルバム「How My Heart Sings!」より。内容は前述の通り。1962年5月〜6月録音。

12. When You Wish Upon A Star
アルバム「Interplay」より。ビル・エヴァンスにしては珍しいクインテット(5人編成)による録音。1962年7月〜8月録音。

13. Danny Boy
Verve Records移籍第一弾アルバム「Empathy」より。ベースにモンティ・バドウィッグ、ドラムにシェリー・マンを迎えたトリオ作品。こういったスタンダード曲の美しい解釈は絶品です。1962年8月14日録音。

14. Time Remembered
アルバム「Loose Blues」より。ズート・シムズ(tenor sax)、ジム・ホール(guitar)、ロン・カーター(bass)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(drums)と言う素晴らしいメンバーによる作品。本来はRiversideのために録音されたのに、Verve移籍も重なり1982年まで約20年もの間オクラ入りとなっていた作品。1962年8月録音。

15. I Loves You, Porgy
アルバム「The Solo Sessions, Vol. 2」より。「The Solo Sessions, Vol. 1」と共に録音後日の目を見ず、1992年にリリースされた作品(Vol.1は1989年リリース)。こんな素晴らしいピアノ・ソロ作品がずっとオクラ入りだったなんて!1963年1月10日録音。

16. 'Round Midnight
アルバム「Conversations with Myself」より。オーバーダビングを施した手法は論争を巻き起こしましたが、今ではまったく普通の話ですね。それより、セロニアス・モンクのこの曲を取り上げているのがちょっと意外でした。クラシック界の天才ピアニスト、グレン・グールドのCD 318を使用しているそうです。1963年2月&5月録音。

17. Isn't It Romantic
アルバム「At Shelly's Manne-Hole」より。1963年5月30-31日、ハリウッドにあるシェリーマンズ・ホールと言うクラブにおけるライヴ録音。非常にリラックスしたビル・エヴァンスを聴くことができます。

18. Pavane (Based On A Theme By Gabriel Faure)
アルバム「Bill Evans Trio with Symphony Orchestra」より。クラウス・オガーマンによるアレンジとオーケストラを迎えての録音。この組合せはとてもいいと思います。1965年10月&12月録音。

19. Beautiful Love
アルバム「Bill Evans At Town Hall」より。1966年2月21日録音。なくなった父に捧げた13分半のソロ・パフォーマンスが絶賛されていますが、Music Unlimitedでは配信されていないようでスミマセン。

20. Someday My Prince Will Come
アルバム「At The Montreux Jazz Festival」より。1968年6月15日、モントルー・ジャズ・フェスティバルにおけるライヴ録音。ベースにエディ・ゴメス、ドラムにジャック・ディジョネットを迎えたトリオが非常に素晴らしい組合せ。この時ビル・エヴァンスは未だ39歳です。プレイヤーとしては一番充実していたかもしれませんね。

21. Here's That Rainy Day
アルバム「Alone」より。1968年9月〜10月録音。このアルバムはグラミー賞も受賞しましたが本当に素晴らしいピアノ・ソロ作品です。

22. Some Other Time
アルバム「The Tony Bennett/Bill Evans Album」より。1975年6月録音。今も現役で活躍するトニー・ベネットは当時48歳、ビル・エヴァンス45歳と言う円熟の域に入りつつある2人による素晴らしいアルバム。ビル・エヴァンスの作品としてはあまり取り上げられることは少ないのですが、ジム・ホールとのデュオと並んで素晴らしい作品だと思います。

23. What Are You Doing The Rest Of Your Life?
アルバム「From Left To Right」より。1969年10月〜1970年5月録音。これは本当に賛否が分かれた作品です。あのビル・エヴァンスがFender Rhodes(電子ピアノ)を弾いたのですから!まぁでも、時を同じくしてマイルス・デイビスはエレキ・ギターやエレピ、オルガンを多用した「In A Silent Way」を録音していますから、電子楽器を取り入れたのはマイルスだけではなかったと言うことですね。でも今聴くとFender Rhodesの音はビル・エヴァンスのリリカルな演奏にはとても良く合っていますね。

24. I Do It For Your Love
アルバム「Affinity」より。世界で最も美しいハーモニカを奏でるトゥーツ・シールマンスを迎えてのアルバム。1978年10月〜11月録音。トゥーツとビル・エヴァンスのファンだったらマスト・アイテムですね。

25. B Minor Waltz (For Ellaine)
アルバム「You Must Believe in Spring」より。1977年8月録音。リリースされたのは1980年にビル・エヴァンスが亡くなった後のこと。亡き妻、Ellaineに捧げられた曲。

2014年3月28日金曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第19回はマイルス・デイビス特集パート3!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZは前回に引き続き、ジャズの帝王マイルス・デイビス特集のパート3、米COLUMBIA時代から始まったマイルス・デイビス全盛期よりも前、デビューからマイルス・デイビス独自のスタイルを築き上げるまでの時代です!

『俺を伝説と呼ぶな、マイルス・デイビスと呼べ』。

1926年5月26日、イリノイ州でイーストセントルイスで歯医者の長男(姉と弟の3人兄弟)として生まれたマイルス・デイビス。中流階級の裕福な家庭でしたが、この辺りは人種差別も激しかったそうです。ビリー・エクスタイン楽団がイーストセントルイスにやって来て、マイルスはリハーサルを見に行きました。ディジー・ガレスピーがマイルスのところにやってきて、病気で休んだトランペッターの代役が要ると声をかけられ、2週間バンドと演奏を共にし、これがマイルスの人生を変えました。

その後、父親に学費を出してもらってニューヨーク、ジュリアード音楽院へ。表向きはクラシック音楽の勉強、実際は42丁目や52丁目に出かけてチャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーらを探しまわっていたそうです。「彼らから多くのことを学んだ。俺の音楽の方向性はここで決まった」と、マイルスは語っています。その後の歴史は、コチラに並んだマイルスの音楽でどうぞ!

新しい音楽との出会いを!



1. Jeru
「Birth Of The Cool」、邦題「クールの誕生」より。当時未だ35歳だったアレンジャー、ギル・エヴァンスとのコラボレーション作品。9人編成のバンドを率いる若きリーダーとして、誰もがギル・エヴァンスを頼りました。それまで全盛だったビバップに対抗したサウンド、ここでマイルスの方向性も確立されたように思えます。1949年1月21日録音。

2. Dear Old Stockholm
3. Enigma
ブルーノート・レコードに残した2枚のアルバム「Miles Davis Volume One」、「Miles Davis Volume Two」より。1952年〜1954年に録音されたセッション。

4. That's The Stuff You Gotta Watch
マイルス・デイビス初録音とされる1945年4月24日のセッションより。ミュート・トランペットを吹いていますが、ソロなど任されずアンサンブルの演奏のみとなっています。

5. Baby, Won't You Make Up Your Mind
デビューと同じ1946年10月18日のセッションより。名義はMiles Davis Sextet plus Earl Coleman (vocal) and Ann Hathaway (vocal)となっています。ドラムはアート・ブレイキー、ピアノはジーン・アモンズです。

6. Now's the Time
ジャズ・ファンなら言わずと知れた、天才チャーリー・パーカーとの演奏です。1945年11月26日のセッションより。トランペットはディジー・ガレスピー、ドラムはマックス・ローチです。

7. Rifftide
アルバム「Miles Davis Tadd Dameron Quintet in Paris May 1949」より。名実ともにスターとして、タッド・ダメロンとともに初めてヨーロッパにツアーに赴いた1949年5月8日の録音。人種の壁を超えて熱烈に歓迎され、初めて自由と尊厳を実感できたのでした。歌手のジュリエット・グレコと恋に落ちたのもこの時です。

8. Ain't Misbehavin'
アルバム「Sarah Vaughan In Hi-Fi」より。サラ・ヴォーンのバック・ミュージシャンとしての演奏です。マイルスのトランペットは、実はいろいろなヴォーカリストに愛されたのでした。

9. Tasty Pudding
アルバム「Miles Davis And Horns」より。1953年2月19日録音。

10. I Know
ソニー・ロリンズのプレスティッジ・レコードからの初リーダー作「Sonny Rollins With The Modern Jazz Quartet」より。1951年1月17日録音。

11. It's Only A Paper Moon
プレスティッジ・レコードのプロデューサー、ボブ・ワインストックがチャーリー・パーカーとのダイヤル・セッションでマイルスに目をつけ契約にこぎつけた。1951年にリリースされたプレティッジ最初のアルバム「Dig」より。1951年10月5日録音。

12. What's New
ジミー・フォレストとのセントルイスにおけるライヴ録音。1952年録音。

13. The Serpent's Tooth
アルバム「Collector's Items」より。ソニー・ロリンズ(ts)、チャーリー・パーカー(as)、ウォルター・ビショップJr.(p)、パーシー・ヒース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)と言う鉄壁の布陣。1953年1月30日録音。

14. I'll Remember April
アルバム「Blue Haze」より。ケニー・クラークのドラムって切れが良くてカッコいいですね。ホレス・シルバーのピアノ・ソロも最高。1954年4月3日録音。

15. Walkin’
アルバム「Walkin'」より。プロデューサー、ボブ・ワインストックが私の中ではこのアルバムが最高だと絶賛。1954年4月29日録音。まさにちょうど60年前の録音!

16. Oleo
アルバム「Bags' Groove」より。1954年6月29日録音。ジャケットがカッコいい!

17. Bemsha Swing
アルバム「Miles Davis and the Modern Jazz Giants」より。ヴィブラフォン奏者のミルト・ジャクソン、ピアノにはセロニアス・モンクを迎えての録音。1954年12月24日のこの録音は俗に『喧嘩セッション』などとも呼ばれています。マイルスがモンクに、自分のソロのバックでピアノを弾くなと言ったらしく。この曲では普通に弾いていますが、次の曲から険悪になったらしい.... (^_^;)

18. Will You Still Be Mine
アルバム「The Musings Of Miles」より。1955年6月7日録音。ピアノはレッド・ガーランド、ドラムはフィリー・ジョー・ジョーンズと、徐々に名作「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」のメンバーになりつつあります。

19. It Never Entered My Mind
アルバム「Workin'」より。米COLUMBIAへの移籍が決まったマイルスは、プレスティッジとの契約を果たすため、残った4枚のアルバムを1956年5月11日と10月26日の2日間で録音、俗に『マラソン・セッション』とも呼ばれています。メンバーも米COLUMBIA第一作「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」と同じメンバー。この曲は5月11日録音。ちなみに、米COLUMBIA移籍第一作目のアルバムに収録された名曲<ラウンド・ミッドナイト>はこの2つのセッションの間の9月10日録音です。

20. Surrey With the Fringe On Top
アルバム「Steamin'」より、上記と同じ5月11日録音。

21. If I Were a Bell
アルバム「Relaxin'」より、こちらは10月26日録音。この半年でずいぶんサウンドが変わった感じがしますね。

22. My Funny Valentine
アルバム「Cookin'」より、これも10月26日録音。ミュートを使ったリリシズム溢れるマイルス節炸裂の名演です。

23. Générique
そしてマイルスは映画音楽も手がけました。アルバム「Ascenseur Pour L'échafaud」、邦題「死刑台のエレベーター」より。1957年12月パリでの録音。マイルス・デイビスが映像を見ながら即興で音楽を付けたものです。そしてこの時のセッションを熱心に見ていたピアノのRené Urtregerの姉、ジャンヌと恋におちるのでした(笑)。

24. Round Midnight
こちらはフランスの作曲家、ミシェル・ルグランのアルバム「Legrand Jazz」にマイルスが参加したもの。ジョン・コルトレーン(ts)、ビル・エヴァンス(p)、ポール・チェンバース(b)らも参加しています。1958年6月25日録音。

25. Autumn Leaves
キャノンボール・アダレイのアルバム「Somethin' Else」より。実質はマイルス・デイビスのアルバムとも言われている、ブルーノート・レコード屈指のモダン・ジャズを代表する名盤。1958年3月9日録音。

2014年3月14日金曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第18回はマイルス・デイビス特集パート2!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZは前回に引き続き、ジャズの帝王マイルス・デイビス特集のパート2、アコースティックな時代を後に、ロックやR&Bなど新しい音楽から様々な要素を取り入れて新しい時代を切り開いて現代に至るまでの音楽史です!

現在InterFMにて執行役員にもなりつつ、現場の番組も担当する多忙なキャスター、ピーター・バラカン氏にして『ぼくの音楽人生を一番大きく変えたレコードの一つ』がマイルス・デイビスの1969年作品「イン・ア・サイレント・ウェイ」だそうです。

また、私もショーン・コネリー主演の映画「小説家を見つけたら」の中で使われるマイルス・デイビスの音楽を聴いてから、【エレクトリック・マイルス】と言われるこの時代のマイルスの音楽を見る目が大きく変わりました。

是非皆さんも「ジャズ」という目で見るより、「マイルス・デイビスの音楽」としてフラットな耳で聴いてみてください。

新しい音楽との出会いを!



1. Tout de Suite
アルバム「キリマンジャロの娘」より、1968年録音。今も現役で活躍するチック・コリアやデイヴ・ホランドをメンバーとして迎え、いよいよ本格的に電気楽器を取り入れていったマイルス・ミュージックの礎ともなる作品。アルバム5曲目のタイトルともなり、ジャケットにも登場するミス・メイブリーは、マイルスにジミ・ヘンドリックを紹介し、マイルスにジミの影響を与えるきっかけを作った女性であり、後にマイルスの妻となる。

2. Shhh/Peaceful
アルバム「イン・ア・サイレント・ウェイ」より、1969年録音。冒頭に書いた通り、ピーター・バラカン氏が「これを聴けば人生が変わる」と大絶賛のアルバム。70年代ジャズ・シーンはここから始まったと言っても過言ではない。ウェザー・リポート、リターン・トゥ・フォーエヴァー、マハヴィシュヌ・オーケストラ、そしてマイルスの世紀の傑作「ビッチェズ・ブリュー」はここから始まる。

3. Miles Runs The Voodoo Down
アルバム「ビッチェズ・ブリュー」より、1969年録音。前作から半年後、リリース当時は70年台の大問題作と言われたが、その前後のマイルス・ミュージックの変遷を見れば、自然な流れの中に生まれた世紀の傑作であり、リズムやビートを重視した当時のマイルスの音楽性を示した大名盤。

4. Recollections
アルバム「ビッグ・ファン」より、1970年録音。アルバム・リリースの1974年は未発表作品集としてリリースされたものに、4曲、タイムにして40分以上ものボーナス・トラックを加えて再発された中に含まれていた曲。映画「小説家を見つけたら」のサウンドトラックにも収録され、映画の中で非常に効果的に使われていて、こういったドラマチックな映像にとても合う作品なんだと改めて見直しました。


5. Right Off
アルバム「ジャック・ジョンソン」より、1970年録音。黒人初のヘビー級チャンピオンとなったボクサー、ジャック・ジョンソンの生涯を描いた映画のサウンド・トラックとなったアルバム。マイルス・デイビスがこう語っている。「このアルバムの音楽はそれ自体が語っている!ただベースとギターを聴いてくれ、こいつらが凄い。それにプロデューサーのテオ・マセロ、彼がまたやってくれたぜ」。そしてYouTubeにドキュメンタリー映画がありました。冒頭からマイルス・サウンドが炸裂します!


6. Directions
アルバム「マイルス・アット・フィルモア」より、1970年NYフィルモア・イーストに於けるライヴ録音。今も孤高のピアニストとして活躍するキース・ジャレットがこの頃からオルガン、またはエレクトリック・ピアノとしてマイルス・バンドに参加。これによってグループ全体がよりアグレッシヴなグルーヴを生み出すことになる。

7. Sivad
アルバム「ライヴ・イヴル」より、1970年ワシントンDCにおけるライヴ録音とスタジオ録音から編集したもの。当時はテオ・マセロによる編集作業が大きくマイルスの作品に影響していた。「過去共演した中で最もすごかった奴はキースだ」と語るマイルスの言葉通り、ここでのキース・ジャレットの演奏は本当に凄まじい。本当は電気楽器は弾きたくないと言っていたのを強引に誘ったそうですけど、今のキースからは全く想像もつきませんね (^_^;) ちなみに、Sivadと言う曲名はDavisを逆さにしたもの。

8. Black Satin
アルバム「オン・ザ・コーナー」より、1972年録音。当時スライ&ザ・ファミリー・ストーンをよく聴いていたマイルスが、更に深くリズムを探求して作り上げたアルバム。現代のクラブ・シーンにも大きく影響を与えた作品。

9. Prelude (Part. 1)
10. Zimbabwe
アルバム「アガルタ」「パンゲア」より、1975年2月1日マイルス・デイビス来日時の大阪公演のライヴ録音。昼の部を録音したのが「アガルタ」、夜の部を録音したのが「パンゲア」です。オリジナル・アナログ盤には「可能な限り大音量で聴いてください」とクレジットされていた通り、大きな音で聴けば聴くほどそのサウンド全体が持つ迫力を体感できる作品。

11. Guinnevere
アルバム「サークル・イン・ザ・ラウンド」より、1970年1月27日録音。マイルスが長い沈黙を守り、ファンの前から姿を消した1979年に発表された未発表オムニバス・アルバムに収録された。録音時期としては「ビッチェズ・ブリュー」と同時期であり、のちに「The Complete Bitches Brew Sessions」としてボックス・セットでも発売された。

12. Aida
アルバム「ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン」より、1981年1月録音。マイルスが6年間と言う長い沈黙を破り発表したアルバム。バンドのメンバーも当時28歳のマイク・スターン(g)や22歳!のマーカス・ミラー(b)、23歳のビル・エヴァンス(sax)らをフィーチャーし、大幅に世代交代したことでサウンド的にも大きく変化している。

13. Jean Pierre
アルバム「ウィ・ウォント・マイルス」より、1981年ライヴ録音。ボストン〜ニューヨーク〜東京と6年ぶりの復活と共に来日まで果たしたマイルスのステージを収録したアルバム。この曲は1981年10月4日、新宿西口広場に於ける公演のもの。

14. Human Nature
アルバム「ユア・アンダー・アレスト」より、1984年録音。当時、マイルスが最も興味を持っていたアーティストがマイケル・ジャクソンとプリンスらしい。そのマイケル・ジャクソンの大ヒット・ナンバー<ヒューマン・ネイチャー>を取り上げ、しっかりマイルス・ナンバーにしてしまう、マイルスの底知れぬポップな才能をあらゆるジャンルの音楽ファンに示したアルバム。このアルバムでベースを弾いているのがダリル・ジョーンズ、先日の来日公演もまだ記憶に新しいローリング・ストーンズをサポートしていたのが彼。この時まだダリル・ジョーンズは23歳です。こういう若い才能を発掘して、次々と夜に送り出していったのもマイルスの功績の一つ。

15. White
アルバム「オーラ」より、1985年録音。マイルス自身が「この作品はマスターピース」と語る、米COLUMBIAレーベル(ソニーミュージック)最後のアルバム。北欧のミュージシャンを迎えて作った、ギル・エヴァンスとの作品を彷彿とさせるオーケストラ作品。

16. TUTU
アルバム「TUTU」より、1986年録音。この辺りから、少しプログラミングもサウンドの要素に入ってきた。

17. Lost In Madrid Part 1
アルバム「シエスタ」より、1987年録音。エレン・バーキン主演、ジョディ・フォスター、グレース・ジョンズらが出演した映画「シエスタ」のサウンドトラック。

18. Mr. Pastorius
アルバム「アマンドラ」より、1989年録音。曲名からも分かる通り、1987年に35歳という若さでこの世を去った天才ベーシスト、ジャコ・パストリアスに捧げたもの。

19. Mystery
アルバム「ドゥー・バップ」より、1991年録音。イージー・モ・ビーをプロデューサーに迎え、Hip-Hopよりなサウンドとなり、サンプリングなども多用したアルバム。1993年のグラミー賞「Best R&B Instrumental Performance」を受賞している。かなり批判も受けたが、マイルスは時代を感じ取り、先を行くアーティストであるがゆえ、この方向性は極めて自然な流れの中にあったのだと思う。

2014年3月1日土曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第17回はマイルス・デイビス特集!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZはいつやろうかと思っていましたが、恐らく待っているファンの方も間違いなく数多くいらっしゃるであろう、ジャズの帝王マイルス・デイビス特集です!

ジャズを聴いてみたいけど、どこから聴いていいかわからない。そんな方には、まずオススメなのがマイルス・デイビスです。ロック界のビートルズ的な存在でしょう。試聴だけでもOK!是非お聴きください!

今回はまずオーソドックスなアコースティック・スタイルのマイルス・デイビスです。新しい音楽との出会いを!



1. So What
ジャズの帝王マイルス・デイビスの数あるアルバムでどこから聴いたらいいか?特にこれ!と言うのがなかったら間違いなくこの<So What>、日本語で言うと『だから何だ?』という曲で始まる「Kind Of Blue」でしょう。僕がソニーミュージックでマイルスの担当をしていた当時、全世界で年間100万枚売れていました。でも1959年のアルバムが21世紀に入ってから、40年以上経過して年間100万枚売れるって驚異的ですよね?ポップ、ロック含めた全てのカテゴリーの中でもソニーミュージックのカタログでNo.2の売上でした。ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーンと役者も揃っています。1959年録音。

2. ’Round Midnight
マイルス・デイビスが米COLUMBIAレーベルに移籍したメジャー・レーベル第一弾。物憂げなミュート・トランペットで始まるこの曲もあまりに有名。ジャケも文句なしにカッコいい、全てを兼ね備えたアルバム。1955-56年録音。

3. Milestones
これも名盤「Milestones」のタイトル・トラック。アナログ盤で言うとB面の1曲目となり、A面を聴き終わったあとに、後半戦の幕開けとなる感じ。デジタルだとちょっとそういう感じがリアリティに欠けるところが難点ですが、どこからでも好きなように手軽に聴けるのはいいところですね。1958年録音。

4. Some Day My Prince Will Come
マイルス・デイビスとジョン・コルトレーンの共演最後のアルバム。コルトレーンは既に『シーツ・オブ・サウンド』と言われる、要は音をシーツのように敷き詰めるような演奏方法、を確立しつつあり、その奏法によるソロは圧巻です。またジャケットの美しい女性は当時の妻だったフランシス・デイビス。フランシス・デイビスとマイルスの逸話は「ザ・マイルス・デイビス・ストーリー」と言うDVDでフランシス本人が語っていて非常に面白いです。マイルスに興味あったら是非ご覧ください。1961年録音。

5. On Green Dolphin Street
元々は「1958 Miles」と言う日本企画盤で、「Kind Of Blue」と同じメンバーによるスタジオ録音を集めた人気盤。演奏曲目もスタンダードが中心でとても聴きやすいアルバムとなっています。1955-58年録音。

6. Seven Steps To Heaven
このアルバムは当時のマイルス・バンドのメンバー変遷期に録音されたため、メンバーの異なる2つのグループによる演奏が収録されています。モダン・ジャズ的には非常にスリリングで緊張感のある素晴らしい演奏が繰り広げられています。タイトル・トラックであるこの曲はピアノのヴィクター・フェルドマンとマイルスによる曲ですが、後にカサンドラ・ウィルソンが歌詞を付けて「Traveling Miles」と言う自身のアルバムでカバーしています。1963年録音。

7. Eighty-One
「E.S.P.」と言う、いわゆる超能力の一種であるExtrasensory Perceptionをタイトルに関したアルバムの収録曲。1960年代マイルス・バンド、第二次クインテットとも言われる、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスと言う今も活躍するジャズ・ジャイアンツによる素晴らしい4部作の第一弾。収録時間が48分というのは当時異例の長さだったらしい。1965年録音。

8. Freedom Jazz Dance
「Miles Smiles」は「E.S.P.」に続く4部作の第二弾。この曲はエディ・ハリスの名曲で、マイルスが取り上げてから有名となり、非常に多くの人がカバーしています。1966年録音。

9. Prince Of Darkness
「Sorcerer(ソーサラー)」は4部作の第三弾。ギル・エヴァンスと言う、マイルスの音楽人生に大きな影響を与えたアレンジャーも参加しているのが大きなポイント。この頃、サックス奏者のウェイン・ショーターの楽曲を演奏することが多いのもポイント。この曲もショーターによるもの。1967年録音。

10. Nefertiti
「Nefertiti(ネフェルティティ)」はいよいよ4部作の完結編。このアルバムに収録されている<Riot>と言うハービー・ハンコック作による曲は、後にハービー・ハンコック自身が自分のアルバム「スピーク・ライク・ア・チャイルド」と言うヒット・アルバムで録音しています。そうやって聴く範囲を広げていくのもジャズの面白いところ。1967年録音。

11. Water Babies
このこのタイトル・トラックを収録したアルバム「Water Babies」は、1967-68年録音ながら、未発表だった音源を集めて1976年にリリースされたアルバム。演奏的にも非常にクオリティが高いし、当時のマイルス・バンドの音楽的な変遷を辿るのにも面白いアルバム。

12. Ah-Leu-Cha
ここからは、スタジオから外に出たライヴ録音盤を。これはニューポート・ジャズ・フェスティヴァルに出演した1958年の録音。「Kind Of Blue」と同じメンバーによる演奏ですからマイルス・ファンなら聴き逃せないですね。

13. If I Were A Bell
これまた1958年に当時のCBS主催のパーティーにおける、「Kind Of Blue」のメンバーによるライヴ録音盤。冒頭、マイルスがマイクから離れてしまって音が遠くになってしまうのがいかにも生っぽいです(笑)。

14. No Blues
サンフランシスコにあるブラックホークというライヴハウスでのライヴ録音盤。実は当時マイルスとしてはこれが初のライヴ録音盤。ビル・エヴァンスやコルトレーンが抜けて、新たなメンバーを模索していた頃の演奏ですが、ピアノのウィントン・ケリー、サックスのハンク・モブレイ、いずれも人気プレイヤーで、非常にグルーヴィーな演奏を聴かせてくれます。1961年録音。

15. Autumn Leaves
マイルスの<Autumn Leaves(枯葉)>といえば、ブルーノート・レーベルに残したキャノンボール・アダレイ名義のアルバムが超名盤として残っていますが、この「In Europe」と言うヨーロッパ・ツアーのライヴを録音したアルバムの枯葉も名盤です。特にマイルスの演奏が、それまでリリシズムを追求し、極端に音数が少なかったのが、フリー・ブローイングと言って自由に吹きまくる奏法に変わってきた様子が伺えます。1963年録音。

16. My Funny Valentine
恐らく世の中に星の数ほどある<マイ・ファニー・ヴァレンタイン>の録音のうち、このマイルスのライヴ録音における名演は5本の指に入るでしょう。この後に続く「'Four' & More」と言うアルバムとは同じライヴを2枚のアルバムに分けたもの。1964年録音。

17. Walkin'
「My Funny Valentine」と対をなすアルバム「'Four' & More」。「My Funny Valentine」が『静』なら、こちらは『動』と称される、非常にエモーショナルな演奏が繰り広げられる作品。1964年録音。

18. If I Were A Bell
「Miles In Tokyo」はその名の通りマイルス・デイビスの1964年初来日公演を収めたアルバム。「Seven Steps To Heaven」でサックスを吹いていたジョージ・コールマンが抜けたあと、マイルス・バンドにサム・リヴァースが入った演奏が聴けるはこのアルバムのみ。実はここでは語れないような逸話もこのアルバムには..... (^_^;)

19. Milestones
「Miles In Berlin」は、この後のアルバム「E.S.P.」に続く、第二次クインテットとしての初録音盤。「Miles In Tokyo」同様、当時はドイツ国内のみで販売されていたもの。1964年録音。

20. Stella By Starlight
1965年12月22〜23日、シカゴにあるプラグド・ニッケルと言うライヴ・ハウスで録音されたもの。一部は2枚組のLPで発売されていたが、1995年に完全な形で全ての録音がコンプリートBOXでリリースされた。

21. Miles Ahead
さて、ここからはギル・エヴァンスとのコラボによるオーケストラもの。マイルスが米COLUMBIAレーベルに移籍して最もやりたかったのは、こういったオーケストラとの録音だったと言われる。オーケストラとの録音は今も昔も十分な予算がないとできないですからねぇ(苦笑)。1957年録音。

22. Summertime
マイルスとギルのコラボ第2弾は、ガーシュウィンの名作オペラ「ポーギーとベス」を題材にしたもの。当時のマイルスの言葉をご紹介。「ギルが<愛するポーギー>のアレンジを書いてきた時、俺にはスケールしか書いてこなかった。お陰でずっと自由になれるし、いろんなものを聴くスペースがある」−マイルス・デイビス。こう言う言葉を知って聴くとまた面白いですよね。1958年録音。

23. Concierto de Aranjuez (Adagio)
スペインをモチーフにマイルスとギルが作り上げた音世界の傑作。このロドリーゴの名曲<アランフェス協奏曲>の名演はオリジナルの演奏にも勝ると言われたほど。当時のグラミー賞も受賞している。1959-60年録音。

24. Corcovado
収録されているアルバム「Quiet Nights」はマイルスとギルによるボサノヴァ作品集。タイトル通り、静かな夜に聴くマイルスとギルのサウンドは絶品。1962−63年録音。

25. So What
最後はマイルスとギルのコラボによる唯一のライヴ録音盤「At Carnegie Hall」。時期的にはブラックホークにおけるライヴ録音の約一ヶ月後、マイルス・バンドとギル・エヴァンス率いるオーケストラによるもの。緊張感溢れるギル・エヴァンス率いるオーケストレーションとマイルスのソロ・プレイが聴きもの。1961年録音。

2014年2月14日金曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第16回はラヴ・ソング特集!

今回のMusic Unlimited/ベストヒッツJAZZはValentineにちなんでラヴ・ソング特集です!(ちょっとアップが遅くなってしまい、バレンタイン当日になってしまいました)

今日みたいな雪の日にはピッタリの素敵な音楽が様々なシーンを彩ってくれますよ。試聴だけでもOK!是非お聴きください!

尚、楽曲中心でセレクションしつつも、ラヴ・ソングコンピなどに収録されている場合は、そちらを優先しています。新しい音楽との出会いを!Happy Valentine !!



1. I'm Crazy 'Bout My Baby / Louis Armstrong & His Allstars
ファッツ・ウォーラー作曲の「あの子に夢中」。この素敵な歌詞の曲をサッチモの声で歌われたら、何ともカワイイじゃないですか!

2. My Foolish Heart / Bill Evans
ビル・エヴァンスの名盤「ワルツ・フォー・デビー」に収録の名曲「愚かなり我が心」。ですが、サリンジャー原作の短編を元にした同名の映画があるって皆さんご存知ですか?その主題歌だった曲が今や映画よりも有名なスタンダードとなっているようです。映画も見てみたいですね。

3. My Funny Valentine / Chet Baker
バレンタインといえば何と言っても「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」。そしてこの曲と言えば、他にも素晴らしい演奏は多々ありますが、やはりチェット・ベイカーでしょう。このけだるい歌い方、初めて聴く人は「これ男性?」と疑問に思うほど。でも何度聴いてもこの気だるさが心地よく、ジャズを象徴する名曲です。

4. In A Sentimental Mood / Duke Ellington and John Coltrane
1935年にデューク・エリントンが母の死を悼んで作った曲だそうです。広い意味でのラヴ・ソングと言っていいでしょう。コルトレーンとの小編成でのこの演奏がまさにタイトル通りの雰囲気を醸し出しています。

5. Some Day My Prince Will Come / Miles Davis
変わってマイルス・デイビスによる「いつか王子様が」。ご存知ディズニーの名曲ですね。オリジナル収録のジャケットは当時の妻だったフランシス・デイビス。コルトレーンとの最後の共演でもあります。導入部が聴くものを惹きつける実に素晴らしい演奏です。

6. Dedicated To You / John Coltrane & Johnny Hartman
ジョン・コルトレーンと言えば激しいエモーショナルな演奏で知られていますが、前出のエリントンとの共演、そして自身の作品「バラード」、そしてこのヴォーカリスト、ジョニー・ハートマンとの共演作は落ち着いたスローテンポな曲が中心で、ジャズの初心者が聴きやすいアルバムとなっています。中でも、この魅力的な声のヴォーカル・アルバムにはやられます。

7. What Is This Thing Called Love / Dave Brubeck
変拍子で有名なブルーベック、ここではコール・ポーター作曲のスタンダード・ナンバー「恋とは何でしょう」をしっとりと聴かせてくれます。よく考えると、実に深〜いタイトルですよね?

8. All Of Me / Billie Holiday
この名曲は星の数ほど様々な名演がありますが、私はこのビリー・ホリデイによる演奏はいくつかのベストに入るパフォーマンスではないかと思います。歌詞の内容も意外に強烈なラヴ・ソングですよね。いい気分になれる名演です。

9. Unforgettable / The Nat King Cole Trio
「アンフォゲッタブル」と言えばナット・キング・コール。娘ナタリー・コールとのデジタル技術によるオーヴァーダビングでの共演作も良いのですが、敢えてここはオリジナル・バージョンにしました。忘れらない思い出、いっぱいありますよね?

10. The Very Thought Of You / Tony Bennett duet with Paul McCartney
87歳となった今も益々精力的に活動するトニー・ベネットが2006年に80歳を記念して作った豪華なデュエット・アルバムから、ポール・マッカートニーとのデュエットによる「君を想いて」。ポールだって現在71歳ですが、その歳の差16歳!歳を重ねるからこそ歌える歌もあるんですよね。

11. Bewitched, Bothered & Bewildered / Linda Ronstadt
リンダ・ロンシュタットと言えばロック・シンガーとしてのイメージが強いのですが、元々はカントリー出身、そしてネルソン・リドル・オーケストラとのジャズ・スタンダード路線でも大ヒットしました。1996年リリースのこのアルバムは当時49歳、まさに円熟の極み、ジャズ作品として素晴らしいアルバムです。

12. The Two Of Us / Ramsey Lewis & Nancy Wilson
ピアニスト、ラムゼイ・ルイスがナンシー・ウィルソンをゲストに迎えて作った同名アルバムに収録されている楽曲。当時はR&BチャートやAOR、アダルト・コンテンポラリー・チャートなど、様々なチャートを賑やかした大ヒット曲。80年代を代表する曲の1曲ですね。

13. Missing You Now / Michael Bolton featuring Kenny G
マイケル・ボルトンが大人気サックス奏者ケニーGを迎えた1992年のヒット・ナンバー。ビルボード・チャートで12位、アダルト・コンテンポラリー・チャートでは1位をマークしたようです。大人のラヴ・ソングですよね。

14. When You Smile At Me / David Sanborn
1982年リリース、アルト・サックスと言えばデヴィッド・サンボーンと言うくらい当時の人気ぶりは凄まじかった。サックス奏者の誰もがこのサウンドに影響されていました。インストゥルメンタルで歌詞がなくとも、聴くものを納得させてしまうそのサウンドは本当に素晴らしい。タイトルの通りのサウンドですね。

15. No Ordinary Love / Chris Botti
映画「幸福の条件」でもフィーチャーされたシャーデーの大ヒット・ナンバーを、現在アメリカで人気No.1トランペッターのクリス・ボッティがカバーしたバージョン。これも大人の夜にぴったりなナンバー。

16. That's The Way Love Goes / Norman Brown
ジャネット・ジャクソンの大ヒット・ナンバーを、当時は無名だったノーマン・ブラウンがJazzyにカバーしたナンバー。「それが愛というものだから」と言う邦題もついていたようですが、とても切ないラヴ・ソングです。

17. Sweet Love / Najee
R&Bシンガーのアニタ・ベイカーが1986年にビルボードHOT 100で8位をマークしたヒット・ナンバーを、同じく1986年にデビュー・アルバム「Najee's Theme」でカバーしたナジー(Sax)のバージョン。このナジーというサックス奏者、プリンスのインストゥルメンタル・アルバム「The Rainbow Children」やHip-Hop系では超有名なGuruのアルバムに参加していたり、その活動の幅が実に広いのです。要チェックですよ。

18. Since I Fell For You [Featuring Al Jarreau] / Bob James & David Sanborn
ボブ・ジェームスとデヴィッド・サンボーンと言う超ビッグ・ダブル・ネームによる大ヒットアルバム「ダブル・ヴィジョン」に、これまた大御所アル・ジャロウをヴォーカルに迎えたスタンダード・ナンバー。もう豪華すぎて・・・

19. Are You Going With Me? / Pat Metheny Anna Maria Jopek
元々はメセニーのインストゥルメンタルの曲で、名作「オフランプ」に収録され、その後もライヴ盤「トラヴェルズ」をはじめ、いくつかのバージョンが存在しますが、ここでは敢えてポーランドのシンガー、アナ・マリア・ヨペック (Anna Maria Jopek)とパット・メセニーが共演して作ったアルバム「Upojenie」に収録されたバージョンを。この歌声、ポーランド語(?)の響き、そしてメセニーが弾きまくるギター、何とも全てが素敵すぎます。

20. Just The Two Of Us / Grover Washington, Jr.
当時の邦題「クリスタルの恋人たち」、80年代を代表する一曲と言っても過言ではないヒット曲ですね。リアルタイムに大人だった人で聴いたことない人はあまりいないんじゃないか?と言うほど。ヴォーカルはビル・ウィザース。歌詞も80sな感じですが、素敵な雰囲気です。唯一ツッコミ入れたいのが、ジャケのワイン・グラス、白ワインなみなみと入れ過ぎ (笑)

21. Between The Sheets / Fourplay (Featuring Chaka Khan And Nathan East)
アイズレー・ブラザースの名曲、当時の邦題は「シルクの似合う夜」。フォープレイはピアニストのボブ・ジェームス、ギタリストのリー・リトナー、ベーシスト兼ヴォーカルのネイザン・イースト、ドラマーのハービー・メイソンの4人により1990年に結成された、スムーズジャズのスーパー・グループ。ここではチャカ・カーンをフィーチャーしたバージョン。

22. Don't Let Me Be Lonely Tonight / Michael Brecker
ジェームズ・テイラーの名曲をマイケル・ブレッカーが本人をゲスト・ヴォーカリストに迎えて作ったバージョン。ブレッカーのサックスが泣かせます。

23. Time After Time / Cassandra Wilson
シンディ・ローパーの名曲をカサンドラ・ウィルソンがカバーしたバージョン。ブルージーなカサンドラ・バージョンもジャジーで素敵ですよね。

24. River / Herbie Hancock featuring Corinne Bailey Rae
ハービー・ハンコックがジョニ・ミッチェルに捧げるために作ったアルバム「リヴァー」名曲揃いなのですが、タイトル・トラックで今注目のシンガー、コリーヌ・ベイリー・レイをフィーチャーしたバージョン。サックス・ソロはウェイン・ショーター!オリジナルは映画『あの頃ペニー・レインと』で挿入歌として使用されていました。

25. Kiss Of Life / Sade
シャーデーのこの曲も様々なカバー・バージョンが存在するのですが、ここは敢えてオリジナル・バージョンで。1993年とかれこれ20年も前の曲ですが、何度聴いても飽きのこないサウンドは素晴らしいです。歌詞はCDなどをご参考にいただきたいのですが、これもとても素敵な内容です。また来日して欲しい人の一人。

2014年1月24日金曜日

Music Unlimited/ベストヒッツJAZZ 第14回

T5Jazz Recordsでは昨年7月より、ソニーの提供する音楽聴き放題サービス「Music Unlimited」【ベストヒッツ JAZZ】と言うチャンネルのセレクションを担当させて頂いております。昨年はジャズの入門的な、かな〜りベーシックなセレクションをしてまいりましたが、今年から徐々にその幅と深さを広げて行きたいと思っています。

そこで、少しこのHPでセレクションのフォローをしようかな?と思います。Music Unlimitedでは楽曲が自由に聴けますが、文字要素を入れられるスペースが非常に限られているため、ジャズ入門者だと「これは???」となる可能性も非常に高く、少しでもその理解を深められるような簡単な解説をここで出来ればと思います。よろしくお願いします。

さて、現在公開中の第14回は映画のサウンドトラックで使われているジャズ特集。

ジャズ・ミュージシャンやジャズをテーマに扱っている映画もありますが、テーマ関係なくサウンドトラックとしてジャズの曲を取り上げているものからもピックアップしています。よく知っている映画からジャズを掘り下げるのもジャズの深遠な世界に入る良いきっかけではないでしょうか?好きな音楽が使われている映画を見るというのもまた楽しい。

尚、サウンドトラックがMusic Unlimitedにアップされていないものは、オリジナル・アルバムからピックアップしています。



1. Laura / Charlie Parker
クリント・イーストウッド監督、チャーリー・パーカーの人生を描いた映画「バード」より。チャーリー・パーカーの音源って録音が古いため非常に音が悪いので有名ですが、オリジナルのチャーリー・パーカーの演奏に、レニー・ニーハウスによるリズム・セクションの音を重ねると言う当時の最新技術を使うことで、非常にモダンなサウンドに仕上がっています。主演のフォレスト・ウィテカーがパーカーを好演。

2. Straight, No Chaser / Thelonious Monk
これまたクリント・イーストウッド製作総指揮、セロニアス・モンクのドキュメンタリー作品「ストレート・ノー・チェイサー」より。こちらは貴重な本人の演奏と映像、関係者の証言をうまくまとめあげた作品。モンクの行動や言動が非常に愛らしく、改めて彼の素晴らしい音楽を聴き直したくなる作品です。

3. 'Round Midnight / Bobby McFerrin
デクスター・ゴードン、ハービー・ハンコックが出演する、50年代末のパリを舞台とした伝説のジャズ・ミュージシャンを描いた映画「ラウンド・ミッドナイト」より。モデルは夭折の天才ピアニスト、バド・パウエル。音楽を担当したハービー・ハンコックはアカデミー作曲賞を受賞。

4. Main Title And Anatomy Of A Murder / Duke Ellington
1959年にアメリカで公開された「或る殺人」(原題: Anatomy Of A Murder)と言う映画のサウンドトラックをデューク・エリントンが担当したもの。

5. Alfie's Theme / Sonny Rollins
2004年にはジュード・ロウ主演のリメイク版も作られた名作映画「アルフィー」より。1966年版では音楽をソニー・ロリンズが担当。バート・バカラック作曲によるアルフィーのテーマも有名ですね。

6. Générique / Miles Davis
マイルス・デイビスが音楽を担当した、1958年フランス映画「死刑台のエレベーター」より。既に映画より音楽のほうが有名かもしれませんね。

7. Main Title (Blow-Up) / Herbie Hancock
1967年のイギリス・イタリア合作映画「欲望」(原題: Blow-Up)より。ジェフ・ベックとジミー・ペイジがヤードバーズとしてゲスト出演しているという、音楽ファンには必見の映画です。

8. Untitled Percussion Composition / Charles Mingus
1962年の映画「アメリカの影」(原題: Shadows)より。

9. Moonlight Serenade / The Universal International Studio Orchestra
こちらはお馴染み、グレン・ミラーの生涯を描いた映画「グレン・ミラー物語」(原題: The Glenn Miller Story)より。

10. Don't Be That Way / Benny Goodman
そしてこちらはキング・オブ・スウィング・ジャズ、ベニー・グッドマンを描いた「ベニイ・グッドマン物語」(原題: The Benny Goodman Story)から。心が暖まる映画です。

11. The Five Pennies / Danny Kaye
コルネット奏者レッド・ニコルズの半生を描いた1959年の映画「5つの銅貨」(原題: The Five Pennies)より。

12. Kimberley Trumpet / Miles Davis/Michel Legrand feat. Chuck Findley
マイルス・デイビスが1991年に急死する直前に出演したジャズ映画「ディンゴ」より。音楽はマイルス・デイビスとミシェル・ルグラン。

13. I May Be Wrong (But I Think You're Wonderful) / Doris Day, Harry James & His Orchestra
1951年の映画「情熱の狂想曲(ラプソディ)」(原題: Young Man With A Horn)より。

14. For Heaven's Sake / Chet Baker
チェット・ベイカーの生涯を描いたドキュメンタリー映画「レッツ・ゲット・ロスト」より。貴重な映像と共にスナップ写真、関係者のインタビューなど、ジャズ・ファンなら必見のドキュメンタリーです。ちょっと観ていて切なくなる映画。

15. Recollections / Miles Davis
名監督ガス・ヴァン・サント、主演ショーン・コネリーによる映画「小説家を見つけたら」(原題: Finding Forrester)より。心温まる実に素晴らしいドラマを支えるのは、ハル・ウィルナーによるマイルス・デイビス、オーネット・コールマン、ビル・フリゼール、そしてハワイ出身のイズレエル・カマカヴィヴォオレと言う音楽。現代文学、そして現代ジャズへのオマージュが込められた感動大作です。これ、私が国内盤CDリリースを担当し、ピーター・バラカンさんにライナーノーツを書いていただきました。未だによく聴く超オススメ作品。

16. A Felicidade / Antonio Carlos Jobim
1959年の映画「黒いオルフェ」より。これ、よく調べたらブラジルの映画なんだけど、監督がフランス人なんですよね。どおりで暗いわけです(笑)。でも音楽は最高ですよ。ボサノヴァ、ブラジル音楽に興味があったら必見。

17. Over The Rainbow/What A Wonderful World / Isreal Kamakawiwo'ole
前述の「小説家を見つけたら」の他、「50回目のファースト・キス」や「ジョー・ブラックをよろしく」などでも使われている感動の超有名曲。歌っているハワイ出身のイズレエル・カマカヴィヴォオレはハワイ出身の力士を歌った曲『曙〜、武蔵丸、アンド小錦〜』で、日本では一時有名になりましたね。

18. Last Tango / Gato Barbieri
「ラストタンゴ・イン・パリ」と言う男女関係を描いたちょっとエロティックな映画から。ガトー・バルビエリのサックスがドンピシャでハマっています。

19. The Golden Striker / The Modern Jazz Quartet
1957年「No Sun In Venice」と言うフランス/イタリア映画から。音楽をジョン・ルイスが担当、演奏はMJQによるもの。

20. My Funny Valentine / Dave Grusin and Michelle Pfeiffer
ミシェル・ファイファー主演、デイヴ・グルーシンが音楽を担当した1990年作品「恋のゆくえ」(原題: The Fabulous Baker Boys)から。なんとこの曲はミシェル・ファイファー自身が歌ったもの。ジャズ・マンを描いた人間ドラマ、雰囲気もあって実に素晴らしい映画です。

21. The Best Is Yet To Come / Joshua Redman
22. Fly Me To The Moon / Frank Sinatra feat Count Basie And His Orchestra
クリント・イーストウッド監督・主演作品、最近は某携帯会社のCMでも有名なトミー・リー・ジョーンズも出演した人気作品「スペースカウボーイ」。何と言っても映画の最後に流れるフランク・シナトラの「Fly To The Moon」が最高なのですが、ジョシュア・レッドマンのこの演奏も素晴らしい。ジャズ好きのクリント・イーストウッドらしい作品。

23. What'd I Say Parts I & II / Ray Charles
ソウルの神様、レイ・チャールズの生涯を綴ったヒューマン・ドラマ「レイ」より。主演のジェイミー・フォックスはアカデミー主演男優賞を受賞。これも感動大作です。

24. It Had To Be You / Harry Connick, Jr.
ニューヨークを舞台としたメグ・ライアン主演のコメディタッチのラブ・ストーリー「恋人たちの予感」(原題: When Harry Met Sally... )より。音楽はハリー・コニックJr.が担当し大ヒットしました。また観たいなぁ。

25. Chan Chan / Buena Vista Social Club
ライ・クーダーがキューバのミュージシャンたちと作り、1997年にグラミー書を受賞した同名の音楽作品を元に制作された映画。ハバナの情緒豊かな素朴な風景も美しいし、スタジオでマイク一本でのレコーディング・シーンなど、音楽の原点を改めて考えさせられる素晴らしい映画。

2013年7月10日水曜日

Music Unlimited / ベストヒッツ JAZZ!

皆さま、Music Unlimitedと言うサービスはご存知でしょうか?月額980円で1,300万曲という膨大な音楽カタログの中から聴き放題と言う、いわゆるサブスクリプションと言われるサービスです。

このサービスを使える機器というのがパソコンやスマホは今どき当たり前として、僕が注目していてこれから面白いと思うのがテレビなんです。テレビってテレビやビデオなど映像を観るものじゃん?って思うのですが、これが音楽聴き放題サービスに意外に合うのです。


大型テレビだと意外にジャケット写真も大きく映り、聴き放題でチャンネル合わせておくと勝手にいろんな音楽をレコメンデーションしてくれる、ちょっと昔のジュークボックスっぽい雰囲気もあるのです。パソコンやスマホだと他のプログラムやサービスで音楽が途切れたり割り込みが入ったりするけど、テレビの場合賢くない分そういった事も起こらず安定して再生してくれます。

実は、7月10日からこのMusic Unlimitedで新しくスタートするジャズのチャンネル、「ベストヒッツ JAZZ」のセレクションをT5Jazz Recordsで担当させていただくことになりました。

登録後30日間は無料お試しで聴き放題!是非、アカウント登録の上、お試しくださ〜い。